クリスマスの思い出   茂呂淳子
                        

 私は教会に通い始めてからクリスマスを迎えるのは、今年で5回目になります。そのうち、2回目と4回目のクリスマスはとくに心に残るものとなり、今でも時々思い出します。

 2回目のクリスマスは、主人の都合でイギリスのブリストルという街で過ごしました。午後になると、仕事もお店も交通機関でさえもお休みになり、街全体が静かな喜びに包まれた頃にクリスマス・イブ恒例の女王のメッセージがテレビで流れます。「信仰をもち、キリスト教の精神を大切にしましょう。」と言うのを聞いて、さすがクリスチャンの国は違うなあ、と驚いたのを覚えています。

 午後には主人、私の母と共にブリストル大聖堂の礼拝に出席しました。残念ながら、英語の苦手な私には説教の内容はほとんど理解できませんでしたが、数千の大人から子供までが心を合わせて歌う讃美歌は心の底から湧き上がるような感動を覚え、言葉の壁を超えてクリスマスの喜びを体で感じ取った気がしました。

 そして、夜には伝統的なイギリスのクリスマスの料理というものに3人で挑戦し(あまり口に合いませんでしたが・・。作り方がいけなかったのかもしれません。)、夜中まで行われるウエストミンスター大聖堂の礼拝のテレビ中継を観て過ごしました。

 このクリスマスが心に残ったのは、もちろん文化や伝統の異なる海外で過ごしたクリスマスだから、ということもありますが、それよりも家族で過ごすことができたということの方が大きいような気がします。

 4回目は、つまり昨年なのですが、その頃の私は母の突然の病気宣告ー4ヶ月の闘病ー死を経験したばかりで、心身共にボロボロの状態でした。1年近く離れていた教会生活に戻りたいと思いましたが、人見知りする性格も災いしてなかなか教会に行くことができず、クリスマスの礼拝なら入って行きやすいのではないかと考え、24日をとても楽しみにしていました。しかし、当日になって私は熱を出してしまい、あわてて病院に行き、薬を飲んで寝て、夜には何が何でも礼拝に出かけるつもりでしたが、結局熱は下がらず、具合も良くなかったので諦めました。

 その行くつもりであった教会は家からだいぶ遠かったので、後日もうすこし家から近くて雰囲気のあたたかそうな教会を、とインターネットで探したのがこの番町教会です。あのとき熱を出さなければ、今頃ははじめに行くつもりであった教会に通っているのだろうなあ・・と思うと、これもお導きなのかな?と思ってしまいます。 

 こうして出会えた皆様と番町教会で5回目のクリスマスを迎えることができることを心より嬉しく思い、楽しみにしています。


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